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カッター工事に必要な許可や資格について

この記事を要約すると、、、
  • カッター工事に必要な資格と許可の種類
  • 専門資格(コンクリート等穿孔技士・切断技士など)の取得条件と内容
  • 業者選びの際に資格確認が重要な理由
カッター工事は専門的な技術と知識が求められるため、適切な資格を持つ業者に依頼することが重要です。保有資格を確認することで、安全かつ高品質な施工を期待できます。

カッター工事をするためには、専門の資格が必要となります。業者選びでは費用だけでなく保有資格を確認することも大切です。ここでは、カッター工事に必要となる資格や許可をまとめました。

カッター工事に必要な資格・許可は?

カッター工事には、まず建設業許可を持っていることが必須です。さらに、コンクリート等穿孔技士やコンクリート等切断技士などの資格も必要となってきます。正しい知識や経験を持つ業者を比較、検討して業者を選ぶためにも、どの資格が必要なのかを確認しておきましょう。

コンクリート等穿孔技士(専門資格)

コンクリート等切断穿孔技能審査試験に合格するともらえる資格です。道路、ビル、アスファルトを切断、穿孔する専門家として、知識や技能を証明することができます。

  • 受験資格
    コンクリート等切断穿孔業務の実務経験が3年以上
  • 学科試験
    法規、コンクリートカッター切断工事に関する詳細な知識
    ダイヤモンドブレードに関する詳細な知識
    切断機に関する詳細な知識
    コンクリートカッター切断工事の安全衛生に関する詳細な知識
  • 実技試験
    段取り、準備、作図(墨付け)、作業前点検
    始動、切断、片づけ・清掃、簡単な故障処理

学科試験、実技試験どちらかに合格すると、次回以降再受験の際には先に合格したものは免除されます。

コンクリート等切断技士(専門資格)

こちらも、コンクリート等切断穿孔技能審査試験に合格するともらえる資格です。

  • 受験資格
    コンクリート等切断穿孔業務の実務経験が3年以上
  • 学科試験
    法規、穿孔工事に関する詳細な知識
    ダイヤモンドビットに関する詳細な知識
    穿孔機(ダイヤモンドコアドリル)に関する詳細な知識
    穿孔工事の安全衛生に関する詳細な知識
  • 実技試験
    段取り、準備、作図(墨付け)、作業前点検
    穿孔機の設置及び組込み、穿孔、コアーの抜取り
    片付け・清掃、簡単な故障処理

資格を取得することにより、職業能力の向上や安全作業ができるようになるだけでなく、資格取得者として地位をアップすることにもつながります。

コンクリート造の工作物の解体等作業主任者(専門資格)

高さが5m以上あるコンクリート造りの工作物の解体や破壊作業をするときに必要となる資格です。この資格を持っている人がいなければ、解体作業をすることができません。

  • 受験資格
    コンクリート造の工作物の解体又は破壊の作業に3年以上従事した
  • 講習内容
    コンクリート造の工作物の解体又は破壊に関する知識
    工事用設備、機械、器具、作業環境に関する知識
    作業者に対する教育等に関する知識、関係法令、修了試験

講習時間は13時間となり、最後に試験があります。資格の更新はありません。

土木施行管理技士(国家資格)

土木施工管理技士は、一定規模の営業所や建設現場で必要となる国土交通省管轄の国家資格です。

1級と2級があり、1級土木施工管理技士に合格すると監理技術者として認められます。

  • 受験資格
    一次検定:年度末時点での年齢が19歳以上(2級は17歳以上)
    二次検定:特定実務経験1年を含む実務経験3年(2級は実務検定1年)
  • 試験内容
    一次検定:土木工学等、施工管理法、法規
    二次検定:施工管理法

正答率6割で合格となり、一次検定に合格すると技士補の資格が取得できます。

建設機械施工技士(国家資格)

土木工事や舗装工事などに必要となる国土交通省管轄の国家資格です。単なる建設機械の運転技術を認めるものではなく、専任技術者(建設業許可)主任技術者・監理技術者(現場常駐)としての資格が付与されています。

主任技術者は常時その営業所に勤務しなければいけません。

  • 受験資格
    1級:指定学科卒業の場合は3年以上の実務経験
    2級:指定学科卒業の場合は受験する種別に6か月以上、他の種別の経験を通算して1年以上の実務経験
  • 試験内容
    1級:筆記、実地
    2級:1種目を選択して筆記と実技を受ける

一次試験に合格すると施工管理技士補の資格を取得できます。

技術士(建設部門)(国家資格)

技術士は、高度な応用能力と高い技術者倫理を備えた技術者であることを証明するための資格です。文部科学省管轄の国家資格となり、全部で21の分野があります。カッター工事で必要となるのは、建設部門です。

技術士試験は、一次試験通過後は4年以上の実務経験が必要となり、二次試験から合格までにも1年かかるため最短でも5年以上の年月がかかります。7年の実務経験を選べば8年以上と、資格取得まで長期を要する試験です。

  • 受験資格
    一次試験:誰でも受験可能
    二次試験:技術志保として4年以上の実務経験、または指導者
    管理者有無問わず7年を超える実務経験
  • 試験内容
    一次試験:基礎科目、適正科目、専門科目
    二次試験:技術部門全般の専門知識、応用能力などに加え、専門科目の専門知識や問題解決能力

建設部門の技術士試験は難易度が高いと言われており、合格率は一次試験では30~40%程度、二次試験になると10%程度です。

参照元:公益社団法人日本技術士会「試験・登録情報」(https://www.engineer.or.jp/c_categories/index02013.html)

そのほか

カッター工事をするなら、機体質量が3t以上の車両系建設機械(解体用)の運転作業者のための車両系建設機械(解体用)運転技能講習や、振動する工具を使用した際の障害を予防するための振動工具取扱作業者の安全衛生教育などもチェックしておくと良いでしょう。

車両系建設機械(解体用)運転技能講習は現在保有している資格によって3時間から38時間まで講習時間が決まっています。振動工具取扱作業者の安全衛生教育はチェーンソー以外の振動工具を取扱う業務をする際に教育を行うよう通達しています。

カッター工事業者を選ぶときには
保有資格をチェックしよう

カッター工事をするためには、専門的な知識や技術が求められます。依頼する業者を選ぶときには、建築許可や事業内容だけでなく保有資格についてもぜひ見てみてください。

工事の内容によってはコンクリート等穿孔技士や土木施工管理技士の他にも資格が必要になることがあります。資格については会社の公式ホームページで必ず掲載されているため、依頼する前にはしっかりと確認したいですね。

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