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擁壁切断に適した工事・工法について

この記事を要約すると、、、
  • 擁壁切断に適したウォールソー、ワイヤーソー、コア抜き工法の特徴
  • 振動や騒音を抑える近隣対策の重要性
  • 切断環境に応じた工法選択のポイント
擁壁切断では、材質や環境に応じた工法を選択することで効率的な作業が可能になります。また、近隣住民への配慮を徹底することでトラブルを防ぎ、円滑に工事を進められます。

土を抑えるための擁壁には、様々な形状や大きさがあります。耐用年数は種類によって違いますが、危険が大きくなる前に擁壁を解体しなければいけません。今回は、擁壁の切断に適した工事や工法についてまとめました。

擁壁切断に採用される工事・工法は?

擁壁が崩れそうな場合や家屋のスペースを広げたい場合に擁壁を切断、解体することが必要となります。擁壁には鉄筋コンクリートやコンクリート、石の3つの素材・形状の形があり、それぞれの特性や環境に合わせた工法を選ぶことが大切です。

擁壁切断には3つの工法があります。それぞれの工法の特徴を紹介します。

ウォールソー工法

ダイヤモンドブレードを装着した機械をガイドレールによって動かし、高速で回転させながら切断させる方法です。切断面が平滑になり次の作業がしやすくなります。水を使う湿式と、水が使えない場所で使える乾式の2種類があります。

本体がコンパクトなものもあって機動力が高いのですが、ウォールソー工法は50センチまでの厚さしか対応できないため、それよりも厚い場合はコア抜き方法やワイヤーソー工法を検討することが必要です。

擁壁切断だけでなく、開口増設工事や地下鉄のエスカレーター増設工事などでも用いられます。

ワイヤーソー工法

ダイヤモンドを埋め込んだワイヤーを構造物に巻き付けて切断します。ワイヤーが通れば様々な構造物の大きさや形、縦横のサイズに対応できるので、複雑な切断作業にも向いています。ワイヤーソー工法は粉塵や騒音、振動が少ない施工です。

また、ワイヤソー工法は遠隔操作ができるので高所や地下など様々な環境に対応できます。鉄筋コンクリートから石材まであらゆる素材の切断が可能です。

擁壁はもちろん、鉄筋コンクリートやダムなどの大型構造物、橋脚や橋梁など複雑な形状の切断ができ、ビルや病院など規制の厳しいところでも使えます。

コア抜き工法

コア抜きはコンクリート構造物に穴をあけるために使われます。円柱部分のダイヤモンドの刃が高速回転することでコンクリートを削ります。建設現場では配管や配線の確保、空調設備の設置などに使われていますが、建築物の解体でも用いられる工法です。

穴あけや小規模な切断に特化していて、一般的には水を使った湿式で行いますが、人が通るところや水漏れが心配な場合は乾式が採用されることもあります。

擁壁の裏側に民家がある状況での対応について

切断作業による振動、騒音や振動によって近隣住民に迷惑をかけないよう、騒音や振動を抑えた工法を選ぶことが大切です。また、作業時間など事前に住民に対して説明するなど対策を考えてください。説明や挨拶周りによってクレームやトラブルを抑えられます。

土があって擁壁の裏側に回れない場合の
対応について

擁壁の裏側に土があると、人が回って入ることができません。ワイヤーソー工法やコア抜き工法は、裏側に人が回れない環境でも作業できます。そのときは手前に切断した擁壁が倒れてこないように注意が必要です。

擁壁切断は材質や設置場所によって
工法を選ぶことが大切

擁壁を切断する方法には、ウォールソー工法、ワイヤーソー工法、コア抜き工法の3つがあります。擁壁にはコンクリートや石など様々な材質、大きさがあるので、適した工法を選ぶことが大切です。

現場に民家があるときはトラブルにならないよう説明会や挨拶回りを行うなど配慮も必要です。

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