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ワイヤーソーイング工法

この記事を要約すると、、、
  • ワイヤーソーイング工法は、大型構造物や複雑な形状の切断に適し、振動や粉塵、騒音が少ない環境配慮型工法。
  • 湿式は粉塵抑制に有効で、乾式は水使用が難しい現場で活躍するなど、用途に応じた使い分けが可能。
  • くさびやクレーンが必要な場合もあるが、厚みや材質を問わず多様な切断作業に対応できる柔軟性が特徴。
この工法を採用すれば、精密な切断が必要な現場での作業効率向上が期待できます。環境への影響を抑え、安全性を重視するプロジェクトに適しています。

ワイヤーソーイング工法の特徴

1ワイヤーソーイング工法が
適している場所

ワイヤーソーイング工法は、主に大型の鉄筋コンクリートの建物や橋梁、水面下での切断、複雑な形状の物の切断などで活躍します。

地下構造物や護岸構造物など、作業が難しい場所では柔軟な切断ができるワイヤーソーイング工法が合う場合が多いです。遠隔操作もできるため、場所を選ばない工法です。

そのほか、水力・火力・原子力発電所での改修や解体に使われたり、騒音・振動に対する規制が厳しい病院や学校といった建物の改修・解体でも利用されています。

主な用途

  • 大型のコンクリート構造物切断
  • エ柱、煙突、病院、学校等の切断
  • 免震工事(積層ゴム支承挿入用・杭切断)
  • 砂防ダムスリットの切断
2ワイヤーソーイング工法の
振動・騒音

ワイヤーソーイング工法ならほぼ無振動、騒音が少なく、粉じんも少なくて済みます。

上述のように、病院や学校といった騒音や振動の面で配慮が必要な現場合っています。

もちろん低粉じんでの湿式の施工のほか、集塵機を使って乾式で切断することも可能。この場合はさらに粉じんの影響が少なくなり、ほぼ全く粉じんをもらさずに回収・運搬・処分することが可能です。

3ワイヤーソーイング工法の
長所・短所

ワイヤーソー工法の大きな特徴としては、大型構造物でも切断が可能なことが挙げられます。ワイヤーを巻きつけて切断する方法なので、複雑な形状のものにも適用しやすいことも特徴です。

短所としては、水平に切断する場合に切断面上部からの圧力がかかってしまうため、くさびやクレーン吊りが必要になる点が挙げられます。

ワイヤーの接続スリーブが何かの拍子に外れる可能性もゼロではありません。作業区域内の安全確保が必要です。

ワイヤーソーイング工法の種類

ワイヤーソーイング工法には、主に「湿式」と「乾式」の2種類があります。それぞれの工法には異なる特徴や用途があります。

湿式ワイヤーソーイング工法

湿式ワイヤーソーイングは、切断作業中に水を使用して粉塵の発生を抑える工法です。水を供給することで、切断時に生じる熱を冷却し、切断速度を向上させる効果もあります。大規模なコンクリート構造物の切断に適しており、一般的には最もよく使用される工法です。特に、作業環境が閉鎖的な場合や、粉塵の発生が問題となる場所では、この湿式工法が有効です。しかし、湿式の場合、大量の廃水や汚泥が発生し、その処理が必要になります。これにより、作業後の環境への影響や廃棄物の管理が課題点となります。

乾式ワイヤーソーイング工法

一方、乾式ワイヤーソーイング工法は、水を使用しない方法です。水が使えない場所や、湿気が問題となる環境での使用が適しています。例えば、電気機器が設置されている施設内や、寒冷地など水が凍る可能性のある場所で行われる切断作業に有効です。乾式工法は水の処理が不要であるため、作業後の清掃や廃水管理の手間がかかりませんが、切断時には粉塵が大量に発生するため、作業者の健康や周囲の環境に配慮が必要です。適切な防塵対策を講じることが求められるでしょう。

作業環境や目的に合わせた適切な選択

これら2つの工法は、現場の環境や作業内容に応じて使い分けることが一般的です。湿式工法は切断速度が速く、乾式に比べて切断効率が高いため、大規模なプロジェクトに適しています。一方、乾式工法は特定の環境制約がある場合に有効で、特に室内や湿度管理が求められる場所で活躍します。

ワイヤーソーイング工法の事例

ワイヤーソイング工法のQ&A

ワイヤーソーイング工法では
どのくらいの厚さの対象物まで切断できますか?

ワイヤーソーイング工法は、厚さに制限がほとんどなく、非常に厚い構造物でも問題なく切断できます。例えば、ダムや大型ビルの鉄筋コンクリート壁など、通常の切断機械では対応しづらい厚さの物体でもスムーズに切断できるため、大規模な建設や解体現場でよく使用されます。

ワイヤーソーイング工法が
使用できない環境や条件はありますか?

基本的には幅広い環境で使用できますが、非常に狭いスペースやワイヤーを巻き付けるためのスペースが確保できない場合、または極端な温度条件下では使用が制限されることがあります。また、極めて硬い材料や、強力な電磁場が存在する場合には、別の切断方法が適していることもあります。

ワイヤーソーイング工法は
コンクリート以外にも使用できますか?

はい、ワイヤーソーイング工法はコンクリートだけでなく、鉄筋、金属、石材など、多様な硬い材料にも対応しています。特に大規模な金属構造物の解体や、特定の産業用機器の切断にも効果的です。そのため、建設業界だけでなく、工業やインフラ整備の現場でも広く利用されています。

ワイヤーソーイング工法に対応している
富山の業者一覧

2025年3月24日時点、富山県切断穿孔協会の会員企業のうち、公式HPにワイヤーソーイング工法に対応している旨の記載があった企業を掲載しています。

東海カッター興業

所在地 (富山営業所)富山県富山市一本木291−2
取扱業務
  • コンクリート切断工事
  • 汚泥水処分
建設業許可番号
  • 国土交通大臣 許可(般-2)第18723号
  • 土木工事業、とび・土工工事業
  • 舗装工事業、塗装工事業、解体工事業

日本海カッター工業

所在地 富山県高岡市野村1589-1
取扱業務
  • 舗装道路面切断工事,穿孔,加熱式目地注入,リングカッター,クラック注入,
  • あと施工アンカー、乾式グルービング、ウォルソー、ワイヤーソー
  • 警備サービス、建設機械販売・修理
建設業許可番号
  • 富山県知事許可(般-2) 第9804号(とび・ど工)

ワイヤーソーイング工法のまとめ

ワイヤーソーイング工法は、ワイヤーを巻きつけて高速回転させ、切断する技術。複雑な形状のものや大型のものであっても、ワイヤーが巻ければ基本的には切断できるという優れた工法です。

振動や粉じんがなく、騒音も少ないので環境への影響を抑えることができます。

ただし、水平に切断する場合にはくさびやクレーン吊りが必要だったり、急にワイヤーの接続スリーブが外れてしまう可能性に備えて、作業区域は安全を保つための配慮をしなければならないという短所も持ち合わせています。

富山でのカッター工事が可能な会社の中で、ワイヤーソーイング工法に対応した会社を紹介しています。

その中で違った現場の工事でも同じ会社に依頼できるよう、対応した現場の種類が多い会社を3社厳選しました。

【工事場面に合った工法・
特徴で選ぶ】
富山のカッター工事会社3選

道路・橋梁の工事なら

東海カッター

東海カッター公式キャプチャ

引用元:東海カッター公式HP
(https://www.tokai-cutter.co.jp/strong/)

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交通路の工事に適した工法と体制

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計画から施工、工事後の廃棄物処理まで自社内でスピーディに対応できる。

対応工法
ワイヤーソーイング工法
ウォールソーイング工法
フラットソーイング工法
コアドリリング工法
ウォータージェット工法
グルービング工法

市街地内での工事なら

トラスト

トラスト公式キャプチャ

引用元:トラストHP
(https://www.trust-gr.com/service/low-noise/)

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騒音・振動に制約のある作業に適したコア・ドリリングや、注水によって粉塵の発生を抑える工法を複数用意。

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モール・工場の工事なら

日本海カッター工業

日本海カッター工業

引用元:日本海カッター工業HP
(http://www.nihonkai-cutter.net/meji.html)

「衛生管理」が重要な
屋内空間の工事に対応

排ガスのない電動カッターや、乾式工法など、養生や冷却水の使いづらい施設内での切断工事へ柔軟に対応
汚泥水のリサイクルも行う。

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