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解体工事では、作業中に発生する粉じんが作業者や周辺環境に悪影響を及ぼす恐れがあります。そのため、法令では粉じん対策に関する具体的な内容が定められ、現場ごとに適切な管理が義務付けられています。
基本戦略は「発生させない」「拡散させない」「除去する」の3つ。以下の「粉じん障害防止規則(厚生労働省)」も確認しながら、安全で環境に配慮した施工を行いましょう。
解体時に発生する粉じんは、長期間吸い込むことで呼吸器に悪影響を及ぼす恐れがあります。とくに微細な粒子は肺に沈着しやすく、粉じん障害やじん肺などの職業病につながる可能性が指摘されています。
作業者の健康を守るためには、発生源から粉じんを抑えるための対策が必要不可欠です。
粉じんは現場内にとどまらず、風に乗って周囲へ拡散しやすい性質を持っています。そのため、洗濯物や車への付着、屋外の汚れなどが原因で、住民とのトラブルに発展するケースも少なくありません。
騒音や振動と同様に、粉じんも工事現場周辺からの苦情が多い要素のひとつ。施工前からの十分な対策が重要です。
粉じん対策は単なるマナーや配慮ではなく、法令で定められた義務です。厚生労働省の「粉じん障害防止規則」では発生の抑制・測定・除去などの具体的な措置が明記され、現場での遵守を求めています。
作業者や周辺環境の安全を守るためにも、これらの規定に沿った適切な管理体制を構築しなければなりません。
湿式工法とは、水を散布しながら解体を行うことで粉じんの発生を抑える手法のこと。作業環境を清潔に保てるうえ、作業員や近隣への飛散リスクを大幅に軽減できる有効な工法となります。
ただし、湿式工法の現場はぬかるみやすいこと、機械や資材の管理に手間がかかりがちなことは、事前に理解しておく必要があります。
建物内部や住宅地など、粉じん拡散が問題になりやすい現場では湿式工法が有効です。
ただし、水を多く使用するため、発生する泥水の処理を適切に行わなければなりません。排水の流出先や周囲への影響を考慮しながら、事前に十分な計画を立てて準備を進めておくことが大切です。
近年は、粉じんの発生源をその場で吸い取る集塵機付きの解体アタッチメントが普及しています。油圧式圧砕機などの低振動機械を組み合わせることで、粉じんと騒音の双方を抑えることが可能です。都市部や夜間工事など、環境への配慮が求められる現場では広く活用されている方法です。
低粉塵型の解体機械は、初期費用は高めながらも、作業効率や安全性の向上という点では大きな優位性のある選択肢。最初から粉じんの発生を抑えられるため、清掃の手間や苦情対応も減り、結果的に経費削減につながる場合も少なくありません。
導入を検討する際には、目先の費用だけではなく長期的な視点を持つことも大切です。
粉じん対策は、作業者の健康や周辺環境を守るうえで欠かせない取り組みです。湿式工法や低粉じん機械の導入など、現場に合わせた方法を選ぶことで、安全性と作業効率の両立を目指しましょう。
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